スパイラル:ソウ オールリセット
原題 | Spiral: From the Book of Saw |
上映時間 | 93分 |
公開日 | 2021年9月10日 |
監督 | ダーレン・リン・バウズマン |
主要キャスト | クリス・ロック マックス・ミンゲラ マリソル・ニコルズ サミュエル・L・ジャクソン |
個人的評価
グロさ | ★★★☆☆[3/5] |
怖さ | ★★★☆☆[3/5] |
ストーリー | ★★★☆☆[3/5] |
音楽 | ★★★★☆[4/5] |
総合評価 | ★★★☆☆[3/5] |
特筆して良かったところも悪かったところもない、無難な仕上がりになっていたように感じました。
面白くはあるんですが、これまでのSAWシリーズに比べると薄味という印象です。
ただ、音楽はお馴染みのテーマが流れるだけでワクワクするというのはありますが!
ラストシーンで流れるあの音楽は最高ですよ!
あれを聞くために見ていると言っても過言ではないかもしれない!
物語の流れ
- とある警察官がゲームで殺される
- 舌を吊った状態で地下鉄の線路に放置され、地下鉄に轢かれたくなければ舌を引きちぎるしかないというゲーム。
- 主人公となる警察官がおとり捜査で犯罪グループの検挙
- 独断で行動し犯罪グループの検挙には貢献するが警察署長から怒られる。
そして単独で行動するなと新人警察官とバディを組まされることに。
- 主人公と新人警官が地下鉄での人身事故の捜査に
- 冒頭の事件の調査を主人公たちが担当。
犯人は渦巻の模様を残しており、”ジグソウ”の模倣犯ではないかとして調査が進められる。
- 次なる犠牲者が出る
- 警察官の一人がゲームにより殺される。
立て続けに殺された警察官は汚職警察官であったことが分かり、警察を狙った犯行であることが判明。
主人公は犯人を見つけ出すことができるのか!?
上述のフローで始まる本作!
物語の冒頭から悪徳警察官に制裁を!!!という内容であることが分かるので、残酷な目に遭うターゲットは悪人だしそこまで可哀想だと思わないなあという作品です。
これは『SAW』シリーズ通しての特徴でもあり、犯人側に悪を正すという行動理念があるので、やり過ぎてはいるけど悪人には私刑も必要なのかなとほんの少し考えさせられてしまいます。
今作『スパイラル:ソウ オールリセット』では、今までのSAWシリーズとは独立した物語となっており、作中で”ジグソウ”という名前は出てくるものの、物語としては別物です!
新章ということで『スパイラル』という題名にしているんでしょうね!
『スパイラル:ソウ オールリセット』を見た感想!
物足りない!という感想を持ちました。
物足りないとは言っても決して面白くなかったわけではないです。
新章ということで、これまでのSAWシリーズに比べてサスペンス要素が強く、警察官が犯人を追うところをより強調していました。
それにプラスして『SAW』シリーズを踏襲した、ゲームと称した残酷な事件を引き起こした犯人は誰なのか!?そして物語の最終場面でどんでん返しが!!!という展開となっています。
ゲームに使われる装置はシリーズを追うごとに仰々しくなっていきますが、、、犯人一人で作れる装置じゃないよね?と思ってしまう領域になってます。
また、ラストシーンの音楽が盛り上がってのどんでん返しシーンも、本作に関してはそのシーンをチョイスするんだ、、、という微妙な伏線を回収したオチになってました。
これは自分が『SAW』シリーズはラストに壮大な伏線回収あるよ!という前提で見て勝手に期待度を上げてしまっているので、本当に初めてこの作品からSAWに触れるという人なら思わず感嘆の声を上げてしまうオチだったのかもしれません。
やっぱり『SAW』1作目の衝撃は超えて来なかったな~。
犯人に”ジグソウ”ほどのカリスマ性がないですからね。
ジグソウに匹敵するような犯人を作れないことには新シリーズを初めても二番煎じみたいになっちゃう気がします。
ただ、サスペンス要素を強くしていたという今までとは違うアプローチ方法を模索している様子は良かったなと思いますね。
今回は警察官が主人公だったのでサスペンス強めでしたが、他のキャラクターを主人公にして別の要素を強めるというような展開もできるわけなので!
内容はどうだったにせよ、SAWシリーズを続けてくれるのは嬉しい限りです!
『スパイラル』というタイトルで始まった新章ですが、2作目があるとすると今作の続きになるのか、それともまた新たな模倣犯を用意するのか、とても気になります!
せっかく創り出された新境地なので、上手く活かしてシリーズを盛り上げてほしいですね!
良かったところ!
ポイント
・シリーズ随一のサスペンス要素!

犯人が誰なのか、次のターゲットは誰なのか、というのが警察視点で描かれているので事件を追っているというサスペンス要素を感じれるのが良かったです!(まあ、サスペンスを楽しみたいならこの映画じゃなくても良いわけですが)
うーんと思ったところ
ポイント
・シリーズお馴染みの要素がちょっと薄い(ゲームの内容やラストシーンの演出など)
・物語冒頭のゲームが地下鉄に轢かせるという、ゲームに関係ない他者を巻き込むやり方はどうなのか

内容が薄まったSAWという印象がどうしても覆せない、、、

自分で作った装置で手を下してこそSAWだと勝手に思っているので、地下鉄という社会インフラを使って手を下したことに納得できない自分がいる、、、
地下鉄の運転手や会社というターゲットと無関係の人を巻き込んでるし、、、
それとも自分が見落としてたり理解できていないだけでターゲットは地下鉄で殺されるに値する理由があったのかな?
『スパイラル:ソウ オールリセット』が見れるサブスクは?
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『スパイラル:ソウ オールリセット』のネット上での評価は?
Rotten Tomatoes | トマトメーター:38% ポップコーンメーター:75% |
metacritic | メタスコア:40点 |
映画.com | 3.0/5点 |
Filmarks | 3.2/5点 |
ネット上の評価としては高評価とも低評価とも言い難い丁度中間といった評価になっていました!
書かれているレビュー的にも「これはこれで面白いけど、SAWとは別物」といった意見が散見されたので、作品として面白くはあるが見たかったSAWじゃないので評価が高くない作品という印象を受けます!
この評価は個人的には概ね同意です!
まとめ
面白いサスペンス映画だけど、求めていたSAWはそこにはなかった、、、と感じる作品だったかなと思います。
結局自分は1作目で受けた衝撃を求め続けてSAWシリーズを追いかけているのですが、あの衝撃を越えてくるものにはなかなか出会えないですね~。
でも、今後もSAWシリーズは追いかけていきたい所存!